猫の去勢は100%人間の都合でしょ

今週のお題「ねこ」

猫の去勢や避妊手術を、「猫のため」に行ってる、と主張する人がいるが
それはさすがに「人間の都合」だろう。

増えても飼えないから、それは人間の都合。
野良猫が増えるから、それは人間の都合。
愛玩動物として進化したから、それは人間の都合。
産めないのに発情期があって苦しむのは可哀想だから、それも人間の都合。
結果として保健所に連れていかれる猫が増える、それこそ人間の都合。

猫は野良でも生きられるのであって、野良だと人に飼われているより危険もあり短命になるかもしれないが、それが自然な状態だ。
そこら辺に糞尿があって死骸があっても、それが自然な状態だ。
別にそれがいいとか悪いとか言うつもりはない。たぶん現代日本では、街がその状態であることを好まない人が多くて、だから人間の都合で動物をコントロールしてる、それだけのこと。

ただ、「猫のため」というのはあまりにも傲慢だよね。
あなたが、自分の意思と無関係に、知らないうちに去勢されて受け入れられるのか?自分の意思と無関係に、子供を産めない身体にされたらどうなのか。
最近、過去の日本における強制不妊の問題が話題になってたけど。
自分の意思と無関係に、正常な臓器の機能を奪われたら。あるいは自分ではなくて自分の子供や兄弟が、引き離された先で勝手にそういうことをされていたら。
そんなのは、全部相手方の都合でしかないよね。

ひとつには「自分の意思と無関係に」という問題がある。
猫には意思があるか、感情があるか、それはわからない。
科学の定義や言葉の定義もあるんだろうけど、でも、とにかく本人…本猫自身の意思や感情があると仮定して、その了解を取ってないことは確実だよね。意思や感情が無いと仮定しても、やはり同じことで、了解を取り得ないことが確実となる。

いや、わかってるよ、なんだってそうだよ。
殺して食べることも、
動物園に軟禁することも、
歯や骨や毛や革を利用することも、
人間の薬の実験台にすることも、
乗るために飼うことも、
乳や卵のために飼うことも、
防犯のために飼うことも、
ただ可愛がりたいために飼うことも
全部一緒、つまり、人間の都合。
人間の都合、人間の業、強者の持論。
それでいいじゃん。